境界性人格障害を理解する

境界性人格障害について

原因と背景

境界性人格障害は最近では増加傾向にあります。その中でも患者は都市部で増加傾向が著しいようです。

また、境界性人格障害においては、生育環境が生み出した愛情不足などに起因するような不安定な感情であったり、ほかには社会変化が大きい場合に引き起こされる伝統的規範が与えるべき影響力が減少することによって、衝動的行動を引き起こすことがあります。

ですから、境界性人格障害の患者が多くなっているのは、現代社会が持っていた価値であったり伝統が失墜していき、そういった中で生き方を自分自身の力で選択する必要性が、若い世代に対しての非常に大きな課題になってきているという時代になったということを表しています。

また、こういったことは若い世代からするとしっかりとした自己同一性が作りにくくなっており、多くの方に同一性拡散を発生させています。

そして、現代の家族の問題として核家族化であったり、少産化傾向、そして女性の就業率増加などのような社会傾向から、子どもが成育していく環境の中で情緒起伏が比較的減少している事が挙げられますから、子どもたちは孤立することにより、傾向として抑うつ状態になりやすく、言い表すことのできない虚無感が襲い掛かります。そして、そういった空虚を埋めるための行動として、どんどん過剰な刺激に走ってしまったりします。

こういった状況の変化というものは、現代の哲学分野であり、もしくは芸術分野で明らかになってはいますが、われわれ現代人の本質的な自己断片化が危ぶまれているということでもあるのです。

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