境界性人格障害を理解する

境界性人格障害について

境界性人格障害の複雑性

境界性人格障害というものは、その診断であったり、または治療をしていく上で非常に複雑になってきます。診断の場合であれば、合併症であったり、他の似ている症状もありますから、簡単に境界性人格障害とわかることもなく、そこまでに時間を要してしまいます。

ですので、面接などを何度も経る必要も出てきます。DSMといった診断基準も存在していますが、文化的環境が関わってきますし、ほかにも症状の多面性などといったことからDSMだけではなく他の診断基準をも使う必要があります。

そして、境界例などのような呼称の由来ともなっていますが、神経症や、もしくは精神病とは違う、中間領域という微妙な立ち居地の病態ですから、精神病質気分障害であったり、もしくは統合失調症などに対して、しっかり区別することが大切になってきます。

また、治療をする場合でも境界性人格障害の特徴として挙げられる、リストカットであったり、その他の自殺企画といったような、非常に深刻な行動、そしてそれによる対人的巻き込み、または病状の逆転移といったことがありますから、多くの場合治療構造が壊れることが多く、早期診断が鍵となってきます。

そして、治療者スタッフに対しての非常に強い逆転移であったり、スプリッティングが発生しやすいですので、感染症に近いような特性があるといってもいいでしょう。

また、特定のスタッフだけに対しては非常に優しいが、そのほかのスタッフに対しては嫌がらせをしたりといったこともしてしまい、スタッフの関係が壊れてしまうこともあります。

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