
境界性人格障害の治療においては、生活の仕切り直しをするということが目的となって、稀に短期ではありますが入院治療を行うこともあります。
境界性人格障害の場合には、特徴として挙げられる衝動性が、通常の人間のような現実検討能力が阻害されてしまい、判断能力の低下があれば入院治療をすることになります。この入院治療を行う場合には、適応条件を設けてあり、それは大きく二つあります。
まず、一つは入院しなくては改善できないほどまでに、精神症状が悪化してしまっているような場合です。
たとえば、精神病と言ってもいいくらい症状であり、非常に強い自殺企図を持っていたり、または衝動行為が強くなっていたり、または暴力を振るうことによって家族に対しての過大な負担、もしくは患者自身が短期でもいいので精神的な休息を求めているような場合です。こういった状況である場合は、医師の判断の元、入院をさせます。そして、入院させることによって衝動行為を抑制していくことになります。
そして、次の条件としては、境界性人格障害を発症している患者自身が、症状の緩和を求めて、自ら入院治療の意思を示した場合であり、ししの判断で入院治療をすることが非常に有効的であるという場合になります。
境界性人格障害を治療する場合においては、一番尊重しなくてはならない、人格というものに対して、外部からの干渉を行うことになってしまうという問題もありますから、入院治療はその条件をしっかりと見極める医師の力が必要になってきます。